アルツハイマー型認知症の治療・予防研究の最前線

医療の進化は日進月歩!

中高年のおじさんには、気になる認知症・・・
今、治療や予防の研究は、どうなっているのか?

アルツハイマー型認知症のおける、治療・予防研究の最前線と題して、
関連ニュースをまとめておりますよ。

認知症は腸内細菌と関係があるらしい?

2019年1月30日のニュース記事(headlines.yahoo.co.jpより)

認知症は、腸内の細菌の状態と、関連があることが分かった。

イギリスの科学誌電子版に発表したのは、国立長寿医療研究センターなどのチームです。

研究の内容は、
国立長寿医療研究センターの物忘れ外来を受診した人を調べました。

2016年3月~17年3月に受診した人のうち、研究への参加に同意した69~81歳の128人が対象です。
・34人が認知症
・94人は認知症でない
と、診断されました。

全員の便を採取し、腸内細菌の特徴でタイプ分けしたところ・・・

認知症でない人は、常在細菌を多く含むタイプが42人
認知症の人は、種類の分からない細菌が多いタイプが29人

その結果、
常在細菌の多いタイプの認知症リスクは他のタイプの10分の1
種類不明の細菌が多いタイプのリスクは他の18倍と判明

腸内細菌が出す物質が、脳に届いて炎症を起こして、認知症の要因になる可能性
認知症で食生活が変わり腸内細菌が変化する可能性
これらが考えられるということです。

認知症が、腸内細菌の状態を変化させるのか?
腸内細菌の状態が悪いから、認知症になったのか?

何か関係があるような気がしますね・・・

海外では、このような研究があるが、日本人を対象にした論文は初めてという。

腸内細菌の状態が認知症の要因になるかは確認できておりません。
今後の研究に期待ですね~

忘れた記憶を薬で回復できる?アルツハイマー病の新たな治療法?

2019年1月8日のニュース記事(headlines.yahoo.co.jpより)

忘れてしまった記憶を薬で回復させる実験に成功した!
これは、東京大学や北海道大学などの研究チームが発表したものです、
記憶を回復させる効果がある薬の発見は世界初というこのです。

この研究は、アルツハイマー病などの認知症の治療に役立つ可能性があると期待されております。
アメリカの科学誌電子版に、論文が掲載されました。

研究内容は・・・
20歳代を中心とした健康な男女計38人に100枚程度の写真を見せます。
約1週間後に覚えているかを調べる実験を実施しました。

現在、めまいの治療薬として使われている「メリスロン」を服用した場合と、
服用しなかった場合で正解率を比較したとのことです。

結果は・・・
薬を飲むと、忘れていた写真を思い出すケースが増え、正解率は最大で2倍近く上昇。
写真の内容を忘れていた人ほど効果があったそうです。
記憶があいまいな写真での正解率がより高まる傾向があることも解りました。

薬の効果は・・・
この薬により、脳内の情報伝達に関わる「ヒスタミン」という物質の放出を促進する働きがあることが解りました。
記憶を担う神経細胞が活性化し、忘れた記憶の回復につながったのだろうということです。、

これからの課題は・・・
記憶が回復する仕組みを詳しく解明しなければいけません。
さらに、認知症の研究成果と組み合わせることで、
アルツハイマー病などの、新たな治療法につながる可能性があるということです。

研究チームの池谷裕二(東大教授)は、
「記憶回復のメカニズムが分かったので、今後はより効果の高い薬の開発につなげたい。認知症患者らの生活の質を高められる可能性がある」と話している。

池谷先生と言えば、ニュース番組のコメンテーターなどもされていて、
有名な先生ですよね!、期待したいですね~


認知症患者を半減させるアルツハイマー治療薬?

2018年11月26日のニュース記事(newsweekjapan.jpより)

アメリカ、テキサス州ダラスのテキサス大学サウスウエスタンメディカルセンターの研究者によると、
最近実施した動物実験で新たなワクチンの有効性を確認できたというのです。

ワクチンとは?

開発中のアルツハイマー病のワクチンは、実用化されれば、
認知症を半減させ、症状の開始を5年遅らせることが、近い将来、可能になるかもしれない!
というのです。

ワクチンというのは、動物実験を繰り返すことで生まれていくのですが、
その道のりは長く険しいため、多くの治療薬が途中で挫折するのだそうです。

しかし、アルツハイマー病の専門誌「アルツハイマーズ・リサーチ・アンド・セラピー」に、
11月20日に掲載された研究論文は・・・

もし治験で、ワクチンの安全性と有効性が証明されれば、
認知症の患者数の半減につながる可能性がある、と語ったそうだ。

現在、どんどん増えている、アルツハイマー型の認知症です。
その原因は、脳に、たんぱく質の病変ができ、神経細胞のはたらきを阻害するとされています。

今回のワクチンなら、従来のような炎症も引き起こすことんばく、
脳内で異常なたんぱく質が蓄積するのを止められるかもしれない。
そんな期待があるそうです。

凄いワクチンが出来つつあるのでしょうか?